「定期テストの勉強は、何週間前から始めればいいの?」
中学生や保護者の方から、こうした質問をいただくことがあります。
ESアカデミーでも、那珂湊校・勝田校の両校で、日頃から生徒や保護者の皆様に学習状況をヒアリングしていますが、定期テストの1〜2週間前から本格的に勉強を始める生徒が多い印象です(特に那珂湊中・勝田二中)。
では、実際に全国の中学生は、いつ頃からテスト勉強を始めているのでしょうか。
今回は、一般的な中学生の学習状況を示す統計データも交えながら、定期テストで周囲と差をつけるための勉強開始時期と、効果的な勉強方法について解説します。
中学生の約7割が「1〜2週間前」からテスト勉強を始めている
株式会社DeltaXが2024年に実施した調査によると、中学生が定期テストの勉強を始める時期は、以下のようになっています。
- 2週間前:約37%
- 1週間前:約29%
つまり、中学生のおよそ3人に2人が、定期テストの1〜2週間前から勉強を始めていることになります。
この結果は、ESアカデミーでの日頃のヒアリング内容とも概ね一致しています。
部活動や習い事などで忙しい中学生にとって、テスト範囲が発表されたり、部活動が休みになったりする時期から本格的に勉強を始めるのは、自然なことかもしれません。
しかし、ここで考えていただきたいことがあります。
「周囲と同じ時期に勉強を始めていて、周囲と差をつけることができるのか?」
もちろん、勉強を始める時期だけで成績が決まるわけではありません。
しかし、勉強時間や理解度が同じ程度であれば、早く始めた生徒の方が、苦手な問題を克服するための時間を確保しやすくなるのは確かです。
高得点を取る生徒は「3週間前」から準備している?
興味深い調査結果がもう一つあります。
Z会が2024年3月に中学生の受講者515人を対象として実施したアンケートでは、定期テストで90点以上を取る生徒のうち、約3割がテストの3週間程度前から勉強を始めていることが分かりました。
一方で、どの得点層でも最も多かったのは、2週間程度前から勉強を始める生徒でした。
この調査だけで、3週間前から勉強を始めれば高得点が取れると断言することはできません。
しかし、早くから取り組むことで、学校のワークを繰り返し解いたり、苦手な単元を復習したりする時間を確保できることは、大きなメリットといえるでしょう。
ESアカデミーでは、こうした点も踏まえて、定期テストの3週間前から準備を始めることをおすすめしています。
学校のワークは「3周以上」が基本
では、早く勉強を始めたとして、具体的に何をすればよいのでしょうか。
ESアカデミーでは、学校のワークを原則として3周以上取り組むことを推奨しています。
ただし、ここで注意していただきたいのが、3周すること自体が目的ではないということです。
それぞれの周回には、明確な目的があります。
【1周目】できる問題と、できない問題を仕分ける
1周目の目的は、すべての問題を完璧に解くことではありません。
自分がすでに解ける問題と、まだ解けない問題を明確にすることです。
例えば、ワークの問題を次の3つに分類します。
- ○:自力で正解できた問題
- △:正解したものの、考え方が曖昧だった問題
- ×:間違えた問題、解き方が分からなかった問題
この作業によって、自分が重点的に勉強すべき問題が見えてきます。
勉強が苦手な生徒ほど、ワークを最初から最後まで解いて、それだけで満足してしまうことがあります。
しかし、1周目で分からなかった問題を放置してしまえば、テスト本番でも同じ問題を間違える可能性が高くなります。
1周目は、これから自分が何を勉強すべきなのかを見つけるための作業だと考えてください。
【2周目】できなかった問題を「わかる」から「できる」に変える
2周目では、1周目で△や×をつけた問題を中心に解き直します。
ここで重要なのは、解説を読んで理解するだけで終わらせないことです。
解説を読んで「なるほど、そういうことか」と納得しても、実際に自分の力で解けるとは限りません。
ESアカデミーでは、日頃から「わかる」と「できる」は違うということを生徒たちに伝えています。
例えば、数学の問題で解説を読めば理解できたとしても、何も見ずに同じ問題を解けなければ、まだ十分に身についているとはいえません。
大切なのは、解説を理解した後に、もう一度、自分の力だけで解いてみることです。
必要に応じて教科書や授業ノートに戻り、理解が不十分な部分を確認することも欠かせません。
【3周目】何も見ずに解けるか、最終確認する
3周目の目的は、これまで間違えた問題を自力で解けるか確認することです。
2周目で解けるようになった問題でも、数日経つと忘れてしまうことがあります。
そこで、少し時間を空けてから、再度問題に取り組みます。
この段階では、答えや解説を見ずに、自分の力だけで解けるかどうかを確認しましょう。
もし、まだ解けない問題があれば、4周目、5周目と繰り返しても構いません。
反対に、最初から安定して正解できる問題については、毎回すべて解き直す必要はありません。
重要なのは、ワークを何周したかではなく、最終的に解けない問題をどれだけ減らせたかです。
これが、ESアカデミーの考える効果的なテスト勉強の基本です。
テスト3週間前からのおすすめ学習スケジュール
ここまでの内容を踏まえ、具体的な学習スケジュールをご紹介します。
【3週間前】学校のワーク1周目に取り組む
学校の授業で習った範囲から、ワークを進めましょう。
まだ正式なテスト範囲が発表されていなくても、前回のテスト範囲の続きや、現在学校で学習している内容から取り組むことができます。
この段階では、解ける問題と解けない問題を分類することを重視します。
【2週間前】ワーク2周目・苦手単元の克服
1周目で間違えた問題や、理解が曖昧だった問題を中心に復習します。
数学や英語では、解き方や文法を理解したうえで、自力で解けるまで練習しましょう。
理科や社会では、重要語句を覚えるだけでなく、問題文を読んで正しく答えられるか確認することが大切です。
また、学校の授業が進んでテスト範囲が増えた場合は、その部分のワーク1周目も並行して進めましょう。
【1週間前】ワーク3周目・最終確認
テスト1週間前には、これまでに間違えた問題を中心に、繰り返し演習します。
学校の提出物も、指定された期限に余裕をもって終えられるようにしましょう。
この時期に初めてワークに取り組むのではなく、すでに一度解いた問題を復習する段階に入っていることが理想です。
なお、教科や学習状況によって必要な時間は異なります。苦手科目が多い場合やテスト範囲が広い場合には、さらに早くから準備することも大切です。
【まとめ】周囲と差をつけるために大切なこと
定期テストの勉強を始める時期について、一般的な中学生の調査結果と、ESアカデミーが推奨する学習方法をご紹介しました。
多くの中学生がテスト1〜2週間前から勉強を始めていることを踏まえると、3週間前から準備することは、一つの有効な方法だと考えられます。
ただし、早く始めることだけが重要なのではありません。
「学校のワークを3周する」という場合も、ただ同じ問題を繰り返すのではなく、1周目で苦手を発見し、2周目で克服し、3周目で定着を確認することに意味があります。
周囲と差をつけるために大切なのは、勉強を始める時期と、勉強の質の両方を見直すことです。
ESアカデミーでは、単に問題の解き方を説明するだけでなく、生徒自身が自分の課題を見つけ、それを克服できるようになることを大切にしています。
「わかる」で終わらせず、「できる」ようになる。
そして、少しずつ自分の力で学習を進められるようになる。
そうした積み重ねを通じて、生徒一人ひとりの成長を支えていきたいと考えています。
